篠崎バイオリン工房【楽器用材木販売】バイオリン・ビオラ・チェロ・ギターなど楽器製作用材木の通販サイト
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会社紹介
 
 
篠崎バイオリン工房です。

工房ではバイオリンやチェロなどの弦楽器の製作と販売、修理・修復、メンテナンスなどを行なっています。
それに加えて弦楽器製作用の材料の販売を行なっています。

楽器製作を職業とする製作仲間や、楽器を弾くだけでは飽き足らず「自分の楽器は自分で作るぞ!」という楽器に取り憑かれてしまった方に材料を供給しながら楽器製作についてのコミュニティが広まればいいなと思って材木を用意しています。

お客さまにどんな材木があるのか見やすく、考えやすく、参考になりやすいようネットショップをオープンすることにしました。でも、あまり利用して欲しくないんです。なぜかって?それは材木を買う時は直接木を見て、触って、叩いて、眺めて、選んで欲しいからです。

楽器製作は材を選ぶところから始まる…というのは、私の師匠からの教えです。楽器を作るための最初の一歩、最初につまずけばやり直しはもう一度ゼロからスタートしなくてはいけません。 決して「こうでなければいけない」という材木の選び方はありませんが、時間をかけて選んだ材木には作る人の個性が滲み出てきます。そしてその人の音の楽器が出来てゆく、ということだと思って僕も楽器を作っています。

篠崎バイオリン工房はイタリア・南チロル地方で楽器用材木を製材するバックマントーンウッドの日本代理店として最高品質のバイオリン族、ギター用のスプルース材を中心に楽器製作用の材木を販売しています。他にも良さそうな材料やアイテムは商品として紹介します。

材木を選んで買いたい、という方には選定して購入して頂けるように対応致します。
お気軽にご相談下さい。
もちろん、実店舗へのご来店も心よりお待ちしております。

篠崎バイオリン工房
篠崎 渡




良いスプルース材を選ぶ理由
〜響板材は楽器の”命”です〜

弦を使って音を鳴らす楽器はバイオリン、ギター、ピアノ、リュート、チェンバロなどたくさんあります。これらの楽器には共通した特徴があります。響板にはすべてスプルースという木を用いていることです。
これらの弦楽器は振動させた弦の振動を駒を通じて響板に響かせます。そして楽器本体で音を増幅させて大きな音を出せる仕組みになっています。ですから、楽器本体で一番最初に音を作るのは響板、すなわちスプルース材なのです。
響板の材料は一見どれも同じように見えますが、年輪の幅、木の密度、繊維の方向・一様性など”良く鳴る楽器”を作るにあたって一番重要な要素です。そして、音色に製作者の個性が一番出やすいところでもあるのが響板の性質です。
もし、あなたが「美しい楽器」よりも「良く鳴る楽器」を求めるならスプルース材の選択に時間を掛けるべきです。



バックマントーンウッドの特徴
〜それは、自然の力による木の生長と人間の力〜

ドロミーティ山塊にはいくつかの楽器用材木業者が存在しますが、多くの業者は伝統的に植林を行い楽器用の材木を育てる林業を行っています。いわば、楽器用材木の“量産”を行っているともいえます。
バックマントーンウッドが材木を伐る南チロルの谷ではスプルースの植林は行わなくとも木は自然にたくさんの芽を吹き生長し、森林の間伐や整理を行うだけで樹木を管理しています。いわば自然に任せた木の生長を促しています。ですから、それぞれの木が個性のある風合いを持っているのです。
そして森林は林業を営む人たちによって間伐や保護をなされて材木として樹木が伐られるまで手入れをされながら育まれます。バックマントーンウッドはそこから楽器に加工するのに良質と思われるものを選択し伐採し製材して楽器用材木として販売しています。
もしあなたが作る楽器にご自分の個性を持たせたいとお思いなら一度バックマンの材木をお試しになることをお勧めします。



素朴な疑問
〜南チロル地方とは?〜
ドロミーティ山塊の最も北部に位置する地域です。かつてはオーストリア領でしたが、戦後はイタリアに属しトレンティーノ・アルトアディジェ州に属しています。豊富な森林資源と素晴らしい観光資源を有していています。

〜スプルースとは?〜
針葉樹の一種でトウヒ(唐檜)の仲間です。学名ではPicea abiesと分類されますが日本語ではオウシュウトウヒ、ドイツトウヒなどと呼ばれています。一般的に英語ではスプルースspruce、イタリア語ではアベーテ・ロッソabete rosso、ドイツ語ではフィヒテFichiteと呼ばれています。
スプルースの仲間はヨーロッパやアメリカ、シベリアなど世界中にたくさん分布しています。成長が早く、軽く、強靭で加工しやすいことから建築用の材木として使われたりもしますが、そのなかでも良質なものは音響特性にすぐれ西洋弦楽器の響板材料として伝統的に使われています。
バイオリンやギターだけでなくピアノやハープ、古くはチェンバロやリュートに500年以上前から楽器の加工に用いられています。

〜なぜ楽器用材木は普通の材木に比べて高価なのか?〜
楽器用材木は材木の“大トロ”です。スプルースはヨーロッパの山や森林にとてもたくさん生育しています。公園や一般家庭の庭にも植えてあります。しかしすべてのスプルースの、すべての樹木の部分が楽器用に使える訳ではありません。
例えば、バイオリン用には最低直径25cmの丸太で長さ37cmにわたって真っすぐであり、枝や節など木の“ねじれ”があってはいけないのです。チェロ用には直径55cm以上78cmの長さの中に節が無く一様な材料が必要です。
こういった物理的条件に加えて、よく響かせるには特に弾性(しなやかさ)に富んだ軽いものでなくてはいけません。こうした材木は標高1200m以上の山林に成長し、かつ日当りが少ない谷でゆっくり成長しているものからしか選ぶことができません。また木の生長する周囲の環境から実際に伐採できる樹木はさらに限られることになります。
無数にあるスプルースの樹木の中からこの条件に合う木で、実際に使える“部位”はすべてではありません。同じ木から製材されてもすべての部分で性格が同じという訳ではなく、隣り合う部分でも特徴は違ってきます。ですから、最高の部分はまさに“材木の大トロ”なのです。
ギター用材はバイオリン用に比べて厚さ6mm程度の薄い平らな”板”なので安価に思えますが、製材の歩留りは格段に下がります。つまり、丸太から完全に板目に切り出すには無駄な部分が多く出ることになるのです。しかも横幅が大きいため、バイオリン用より太い丸太が必要です。
もしあなたが材木についてそれでも高すぎると思われるなら、ご自身で一度山に入って木を選んで伐って製材してみて下さい。決して高価でないことを実感されると思います。

〜材木販売ポリシー〜
楽器をつくる立場から申しますと、どのような材木を選ぶかはまず最初に個性のあらわれるところで、私自身もとても慎重になります。たとえ、すべてが最高級であっても木の質感、杢のデザイン、フィーリングは人それぞれで「好み」は異なります。ですから、材木の購入については直接手に取って吟味して選択してほしいと思っています。多くの楽器製作者もそう考えていると思います。
しかしながら、私の工房で取り扱う材木について興味をお持ちでも、なかなか来店できないという場合には発送も承ります。お気軽にお問い合わせください。


 


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